教養的で貪欲で

様々なことを解説する私のアウトプット

【就活】金融業界志望のための基礎知識(リテール・リサーチ・インベストメントバイキング)【大学2~3年向け】

今回は就職先を決めるため業界研究をされている方々に向けた金融業界(主に証券会社)の解説です。

 

代表的な金融業界に属する業種は銀行、証券会社、保険会社などがあります。

 

その中でも投資家が株式や投資信託などの金融商品を購入する際に仲介を行うことで仲介手数料を得たり、株式の運用などで利益を上げるといったビシネスモデルを取っている業種を証券業界と分類します。

 

証券業界に属する企業を証券会社と呼称し、証券会社の主な仕事に「リテール」「リサーチ」「インベストメントバイキング」があります。

 

 

f:id:manof:20220131153727j:plain

リテール業務とは

リテール業務とは主に個人に対して株式や投資信託、債権などの営業をかけるものを言います。

 

営業職の中でも異色なリテール部門の仕事は大きく分けて二つです。

  1. 新規口座開設の営業
  2. 資産運用のコンサルティング営業

1.新規口座開設の営業

あなたが新入社員として証券会社に入社した場合、多くはまず自社の証券会社口座を作ってもらうように新規開拓をしていくことです。当然そこにはノルマも課されます。

 

’’個人’’というとイメージし難いかもしれませんが、個人事業主や医師などの富裕層や、年金や退職金を投資に回そうと考えてるなど個人投資家等が主なターゲットになります。

大変な業務ではありますが金融業界を志望している方の多くは激務であることを理解していらっしゃると思います。

 

2.資産運用のコンサルティング営業

新規口座開設を獲得した次の業務がこのコンサル営業です。名目としては「お客様の資産を増やす目的で」今後株価が上がりそうな株式を顧客に提案し、売るべき株式などについても説明します。

ただ実態はノルマクリアのために顧客のにとって旨味のない投資提案もすることになるでしょう。

リサーチ業務

証券会社におけるリサーチ部門は金融経済や株式に関するリサーチが主な業務となります。

 

金融経済に関するリサーチ

これは株式に関するリサーチのための準備と言って良いでしょう。国内外問わず経済状況や社会情勢も含めて調査、分析します。これほどグローバル化が進んだ世の中において、経済に関しても対岸の火事とはなりえません。国内のみならず外国の経済状況の調査も必須と言えるでしょう。

 

大方このリサーチ結果は社外にも公表されることになります、新聞やニュースなどでそのリサーチ結果が専門家の分析として世の中に影響を与える場合もあります。

 

株式に関するリサーチ

国内外の経済動向を分析した後、それらを踏まえて株式に関するリサーチをします、目的としては「今後上がりそうな株を予想すること」です。それぞれの会社の業績や、リサーチした社会情勢等をふまえて株価予想をします。

 

この情報を元に先程のリテール部門の営業マンがコンサル営業をするわけです。

 

インベストメントバイキング業務

インベストメントバイキング業務(以下IBと表記)は

  1. M&Aのサポート
  2. IPOのサポート
  3. 資金調達のサポート

が主な業務となります。

 

1.M&Aのサポート

M&Aとは合併と買収(Marger and Aqcuisition)の略です。ある企業とある企業が合併する場合や、ある企業が別の企業を買収するという社運をかけた判断をする時に考慮しなければならないことはかなり多いです。

各々の企業のみで判断するのには限界がありますからIB部門が分析とアドバイスを行います、証券会社のみではなくメガバンクを初めとした銀行などもM&Aサポートを行っていますが、証券会社とは扱える金額に差があります。大きな金額のM&A取引に関われるという意味で経験の積める業務というふうに言えます。

 

2.IPOのサポート

IPOとは株式公開のこと、すなわち証券取引所に上場することです。上場することで企業は資金調達が容易にできるというメリットがあります。

 

そのため企業が上場する際に適切なサポートをするのがIB部門となります。

 

3.資金調達のサポート

IPO以外での資金調達のサポートもIB部門の仕事です。事業の一部譲渡や、会社が保有している資産を売却するなど様々な方法があります。

このような企業にとって大きな判断の際に専門知識と、論理的な思考でクライアント企業をビジネス的成功に導くためのサポートをするのが仕事です。

 

証券会社の仕事内容を知った上で

これまで証券会社の業種と主な仕事内容を解説してきました、特にリテール業種は激務として知られていますが、その分貰える給与は半端では無いです。就職のハードルも比較的高いと言えるでしょう、ですが同期の誰よりも早く稼げる魅力的な職業だと私は思っています。

 

今回の解説が皆さんの就活の助けに少しでもなれば幸いです。